自力で禁煙する方法
タバコは麻薬で、依存症であって、客観的に効果があると認められる方法を実施しないと、自己流では簡単には止められません。いったん止められたように感じても、またリバウンドが襲ってきます。止めてもまた吸い始めてしまうというサイクルを繰り返したら、結局断続的に喫煙を継続しているのと同じことです。
止めようと思うと余計吸いたいという気持ちにかられます。その時にひたすら我慢するのは無理があるので、喫煙の代わりにするべき行動を準備しておきます。吸いたい気持ちはずっと続くわけではないので、どんなに強い衝動であっても10分ほど他の事に集中できればやりすごせることもあります。カウンセリングを受けて50日経てば欲求のコントロールは簡単です。
タバコは口寂しさを紛らわせる動作として身体に染み付いてしまっている面もあるので、煙草の代わりに口に別の物を入れる方法は、ありきたりですが効果があります。咥えるだけのパイポより、噛むという能動的な動作が必要なガムの方がおすすめです。
ガムは血行を良くし、顎の筋肉を鍛え、脳を活性化させるので、禁煙以外にも様々な効果が期待できます。ただガムは糖分過剰摂取になるおそれがあるので、噛み過ぎに注意が必要です。ドロップでもグミでも良いのですが、やはり同じものを飲み込まずに長く口に入れておけるガムが効率的です。
また喫煙が無意識のうちに行われているという風に習慣として根付いている人は、生活習慣そのものを変えてみると効果があります。具体的には、ベッドの向きを変えたり、キッチンで座る席の位置を家族と交替してみたり、定位置に置いてあった家具や道具の置き場所を変えるなど、いつもと違う動作が必要になる変化を生活の細かい点に与えてみることです。するとルーティーンが変わり、いつの間にか生活の主軸を支配していた煙草の占める優先順位が下がってきます。
これは毎日繰り返す動作に付随して喫煙が必然的に行われる習慣が定着していたためで、いつもと違う動作をすることによって生活リズムを変えて喫煙のタイミングを狂わせるという方法です。
それでも自力で禁煙がすることができないときはご相談ください。